保育士になるには?資格を取得する方法を徹底解説!

2023年3月8日
「保育士になるにはどんな資格がいるのだろう?」

「専門の学校に行かなければいけないのかな?」

憧れの保育士になりたい。

でも実際、保育士になるにはどの様な方法があるのか詳しく知っていますか?

この記事では、保育士に必要な資格取得の方法を解説しています。


保育士になるにはどうすればいい?

保育士を目指すに当たってどの様な道のりを得たら現場で働くことが出来るのでしょう?

まずは『専門知識を身に付けた』という証明をしなければいけません。

要するに『資格を習得する』ということです。

この保育士免許を取得後は保育士登録⇨保育士証交付⇨そして現場で働くことができます。


また、保育士とは名目が違いますが実は無資格でも働くことができちゃいます。

その場合『保育士』ではなく『保育補助』という役職になりますが「先ずは実務経験から」という人にはおすすめの働き方といえるでしょう。

保育士ってそもそも何?
保育士とは、ただ子供を預かるだけのお仕事ではありません。

働く親に代わって大事なお子さんを預かり安全と健康に配慮した見守り、また「どうしたら子供が楽しんで園生活を送れるのか?」「どの様な保育をしたら大事な子供を預ける親の心配が軽減出来るのか?」など、1人1人に合わせた方法を保育士が協力して考えて行かなければいけません。

なので、様々なスキルが求められるのです。


保育士資格を取得するにはどうすればいい?

保育の現場で保育士として働く際に必要になってくる『保育士免許』ですが一体どの様に取得するのでしょうか?

資格取得には2つの方法がある!
保育士資格を取得するには、指定保育士施設を卒業するか、保育士試験を受験して合格するか、2つの方法が存在します。

では、実際はどの様に資格を取得していけば良いのでしょうか?

①指定保育士養成施設を卒業する
この方法は一般的な取得法ではないでしょうか?

簡単に説明すると指定保育士施設とは都道府県知事が指定する保育士を養成するための専門施設のことを表し主に4年生大学、短大、専門学校のことをいいます。

そして卒業すると保育士と幼稚園教諭の資格を取ることができます。

この方法は高校を卒業した人、あるいは高卒認定試験に合格していなければ指定保育士施設に入学できないので、高校を卒業していない人は高卒認定試験にトライしましょう。

②保育士試験を受験する
保育士試験を受けるには、一般の大学、短大を卒業し、尚且つ児童福祉施設での一定期間の実務経験を積んだ後、受験資格を得ることができます。

また、保育士試験に合格するには実技試験、筆記試験に合格しなければいけません。

保育士試験とは?
保育士試験とは実技試験と筆記試験の2つに分かれています。

【筆記試験の科目】
  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護
  • 子どもの家庭的養護
  • 子どもの家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論

【実技試験の科目】
  • 音楽に関する実技
  • 造形に関する実技
  • 言語に関する実技  ※3分野の中から2分野を選択

保育士の試験では筆記試験に合格した後、実技試験に進むことができます。

受験資格
保育士試験の受験資格について説明します。

  • 高校を卒業後、指定の保育養成施設以外の学校(短大、大学、専門学校など)を卒業
  • 現場での実務経験2年以上

このように指定の保育養成施設を卒業していなくても保育士試験の受験資格を得ることができます。


資格取得から保育士として働くまでの流れ
憧れの保育士として働きたいと思っていても実際には資格である『保育士資格』を取得しなければいけません。
どの様な流れで取得するのでしょう?

保育士資格を取得するまで
先ずは保育士資格取得までの道のりを説明しますね。

保育士試験は前期と後期の年、2回受ける事が可能となっています。

また、保育士試験には筆記試験と実技試験が存在していて、それぞれ違う月に行われます。

  • 前期⇨筆記試験4月 実技試験7月
  • 後期⇨筆記試験10月 実技試験12月

ちなみに実技試験を受ける為には筆記試験に合格することがマストポイントになっています。
そして試験が全て終わったら郵便にて合否の結果を受け取ります。

保育士として働くまで
さて、保育士資格を取得したら早速働ける!という訳ではありません。

保育士として現場で働くまでには順序があるのです。

  1. 保育士登録をするために登録事務処理センターから『保育士登録の手引き』を取り寄せなければいけません。そして郵便局で登録手数料4,200円を振り込み、様々な申請書などの書類を簡易書留郵便で郵送します。
  2. 郵送後は審査が行われ、その後保育士証が交付されます。大体2ヶ月掛かります。
  3. 保育士証を受け取ることが出来たら無事、保育士として現場で働くことが出来るようになります。


保育士の仕事内容とは?1日のスケジュール
さて保育士免許を無事取得、憧れの保育士として働ける様にあたって次に気になってくることは『保育士の仕事内容』ですね。

では一体、保育の現場ではどの様なスケジュールで働くのでしょう?

地域や園によって様々ではありますが1つ例を記載するので参考にしてみて下さい。

  1. 朝礼
  2. 子どもの迎え入れ
  3. 検温などの体調チェック
  4. 出席確認
  5. 自由遊び
  6. 体操
  7. 給食
  8. 自由遊び
  9. おやつ時間
  10. 保護者のお迎え(時間はバラバラ)
  11. 掃除
  12. 終礼

大体ではありますが、この様なスケジュールで1日を終えます。

また、園児のお迎え時間は保護者のお仕事に合わせて様々ではあります。

なので、掃除や終礼の時間、別業務として園児を見守ったりなど、その都度に合った保育業務となっています。


保育士になるためには経歴は必要?
保育士になるには経歴は必要なのでしょうか?

正直、経歴はあるに越したことはありません。これはどの専門職でも同じことがいえるでしょう。

ですが、もし無くても安心して下さい。経験が無くても働けちゃうのが保育士なのです。

高卒・中卒でも保育士になれる
先ず中卒の人は『高校卒業程度認定試験』に挑戦しましょう。

高校卒業程度認定試験に合格するということは、高校卒業したのと同等以上の学力があるという証なのです。

そして高卒、あるいは『高校卒業認定試験』合格後は児童福祉施設での実務経験が必要となってきます。

その場合2年以上かつ2880時間以上の実務経験を得た後、保育士試験を受けることができるのです。

また中卒のみの場合は、児童福祉施設等で5年以上かつ7200時間以上の実務経験を得た後、保育士試験を受けることができるのです。

社会人や主婦でも保育士になれる
社会人や主婦でも保育の現場で働くことは可能です。

もし保育士資格を持っていない人ならば『保育補助』という役職で働くことが可能ですが、実際2年の実務経験を得たら保育士資格の受験資格を得ることが出来るのです。

ピアノが弾けなくても保育士になれる
専門の短大や大学を卒業する場合、ピアノのスキルは必須となるでしょう。
何故ならばピアノが弾けないと単位が取れないからです。

ですが、実際保育の現場では『ピアノが弾けない保育士』はいます。
実務経験から保育士資格を取得した場合など、稀にピアノが弾けない保育士も誕生することはあるのですね。


保育士の仕事の魅力・やりがい
可愛い子どもと触れ合う姿は一見華々しい世界に感じられますが、時に思いがけないような大きなプレッシャーやストレスに襲われる事もあるでしょう。

しかしその反面、保育士という職業は大きな魅力とやりがいが存在するのです。

①子どもの成長を感じられる
子どもの成長は時に計り知れないほどのスピードで感じられる時があります。

『初めて歩いた』『初めてスプーンが上手に持てた』『初めて泣かなかった』など、その子その子の『初めて』を体験することができるのです。

②保護者からの信頼を得られた時
保護者は大事な我が子を預けているのだから保育士が行う保育に対して敏感です。

そんな保護者から「○○先生で良かった。」と言われることは最大の喜びですね。

また保護者同士が「うちの子、○○先生のクラスで良かった。」など、自分の噂を耳に出来るとやりがいを感じられるでしょう。

②卒業後にも覚えていてくれる
保育士を長く続けていると多くの卒業園児と関わることができます。

近くのスーパーなどに立ち寄った際「お久しぶりです、覚えてますか?うちの子こんなに大きくなったのですよ」など、卒園児の保護者から話しかけてもらうことも多くなってきます。

この様に人と人を繋げる仕事が保育士なのです。

まとめ
以上、保育士になる方法について説明してきました。

「保育の現場で働くためには専門の学校を卒業しなければいけない」と考えている人も多いと思います。
ですが実際、実務として『保育補助』という働き方もあるのですね。

保育士は身体が健康であればいつまででも働ける仕事なのです。
実際に80歳で現役という保育士も存在するのです。

なのでもし少しでも保育士として働きたいと思ったのならば是非挑戦することをおすすめします。